役立ち情報
治療・予防など
脂質であるコレステロールはそのままでは血液に溶けないため、特殊な蛋白質がくっついた「リポ蛋白」という形で体内を巡っています。
このリポ蛋白にはいくつかの種類がありますが、そのうちHDL-コレステロールは、血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ役割をしています。いわば血液中のコレステロールが増えるのを防いでいるわけで、「善玉コレステロール」と呼ばれています。
一方、コレステロールを細胞に届けているのがLDL-コレステロールです。細胞に必要以上にコレステロールが増えてしまうと、血管を硬化させ動脈硬化を促進します。このため「善玉」に対しLDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
●基準値
HDLコレステロールの基準値は上記の酵素法で40〜70mg/dlとなっていますが、一般に男性よりも女性のほうが10%ほど高い数値を示します。これは、女性ホルモンがHDLコレステロール上昇させるためと考えられています。
●HDLはコレステロールを肝臓に戻す
余分なコレステロールを血管壁から抜き取って肝臓に戻すHDLが運ぶHDLコレステロールは、動脈硬化とは逆の働きをすることになります。
HDLの値が低くなりすぎると虚血性心疾患や脳こうそくなどの発生率が上がることが分かっています。
だからHDLコレステロールは「善玉」と呼ばれるのです。HDLコレステロールの値の正常域は40mg/dl以上です。
●HDLコレステロールが少ないと動脈硬化に
「コレステロール」というと、「体によくないもの」「できるだけ少ないほうがいい」といったように、ひとくくりにした超悪役のイメージを持っている人が少なくないかもしれません。しかし実は、コレステロールには体内で代謝の違う、「善玉コレステロール」と「悪玉コレステロール」と呼ばれる対照的な2つのタイプがあるのです。前者はHDLコレステロール、後者はLDLコレステロールです。
「HDL」とは「高比重リポたんぱく」、「LDL」とは「低比重リポたんぱく」の略称です。コレステロールは脂肪ですから、水と油が混じり合うことはないように、そのままの形では血液と混じり合いません。コレステロールが血流に乗って体の末端組織にまで移動できるのは、たんぱく質やリン脂質に包まれた球状のリポたんぱくという物質に変換されるからです。
リポたんぱくは、その大きさや比重によって4種類に分けられます。そのうち、小型で比重が高いのがHDL、同じく小型でやや比重が低いのがLDLです。
コレステロールの摂取量が多くて血液中でだぶついた状態が続くと、LDLコレステロールは動脈内にたまり、それが続くとやがては動脈硬化をもたらし、心筋梗塞や脳卒中をおこす危険性が高まります。一方、HDLコレステロールは、血液中にだぶついているコレステロールを回収したもので、肝臓に運ばれ、動脈硬化を防ぎます。このことから多すぎて悪さをするLDLコレステロールは「悪玉」、逆に血管にとって良い作用をするHDLコレステロールは「善玉」というわけです。HDLコレステロールが少ないと動脈硬化の危険が高まるので、これをいかに増やすかということは、生活習慣病を予防するうえで大変重要なテーマになります。
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