役立ち情報
治療・予防など
存症とは薬物依存症の一種で、以前は慢性アルコール中毒(アル中)とも呼ばれていた病気です。 これは、アルコール飲料を繰り返し摂取することにより起こる症状で、脳内へアルコールの強化作用に対する感受性が増大します。
この増大が、飲酒行動を強化し、飲酒パターンが病的となって何とかしてお酒を飲むための行動をとるようになってしまうのです。
また、このアルコール依存症を治療する為に、禁酒を行なった際にも、退薬症状が出てしまいます。不眠・血圧上昇・吐き気・頭痛・嘔吐・手指振戦・厳格などの症状があらわれ、その症状がおさまった後も、短気になったり、刺激に敏感になったりと不安定な精神状態が続く事が多くなっています。
■アルコール依存症の治療法
アルコール依存症の治療の原則は、節酒(飲酒量を少なく抑える)ではなく、断酒(禁酒とはいわない)の継続である。なぜかというと、この病気は飲酒量をコントロールして飲むことができない病気で、短期間は節酒ができても、そのうちに元の量に戻ってしまうからである。断酒継続を行うための方法としては、有効な治療薬などは存在していない。
そのため、いまだに昔からいわれている「断酒の3本柱」が基本となる。すなわち、(1)抗酒剤(この薬を飲んでその後にお酒を飲むと、頭痛、吐き気、動悸などの悪酔いの症状が出る)の服用、(2)自助グループ(断酒会あるいはAA=alcoholics anonymous)への参加、(3)定期的な医療機関への通院である。
入院治療では、(1)依存症ではお酒を止めると離脱症状(手の振るえ、イライラ、不安感、不眠、発汗、動悸など)が出現し、つらいのでその治療(抗不安薬、睡眠薬)を行う、(2)長年の大量飲酒による臓器障害(肝臓病、高血圧、糖尿病、膵臓病、潰瘍、がんなど)の精査と治療を行う、(3)その後はアルコールリハビリテーションプログラムに沿って、心理的な依存に対する精神療法(個人、家族、集団)、薬物療法、生活作業療法(規則正しい生活を取り戻す)、運動療法(落ちていた体力を回復する)などを行う。
以上が一般的なアルコール依存症の治療であるが、初期のアルコール依存症の場合、飲み過ぎによる臓器障害により、精神科ではなく一般診療科を受診するのがほとんどである。ここで医師が、これをアルコールの飲み過ぎが原因として捕らえることができれば、そこでアルコール依存症の早期治療が可能となる。しかし、残念ながらそれが行われていないのが現状である。したがって読者自身で、前述の過剰飲酒による病気がある場合には、まず4週間の断酒ができるかを試してみるとよい。それができる場合にはその後節酒とし、もしできなかった場合にはアルコール依存症の可能性が高いので、アルコール依存症の専門病院を受診することを勧める。
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