役立ち情報
治療・予防など
日々、体調を崩した時に飲用する薬。 この薬は、元々体には有害なもので、それをしっかりと解毒している肝臓があるからこそ、しっかりと健康を保っています。ということは、薬を飲むと肝臓に負担をかけているのです。飲用した薬が分解されるまで、時間がかかるから、薬は効くのだともいえます。
したがって、肝機能が低下していたり、肝臓病にかかったりすると、薬の分解が遅れて、効果が長く強く働く場合があります。肝機能が弱っている人が睡眠薬を飲むと分解が遅れるため、眠り続けるのはその為です。
その為、薬が原因で肝機能を悪くしている方もおり、薬を止めただけで、肝機能がどんどん改善する方もいます。
また、アレルギーのある人の場合も、なにか特定の薬によって、肝臓を悪くさせることもあります(アレルギー性肝炎)。どんな薬が原因でアレルギー性肝炎になるかは、一概には言えませんが、じんましんやぜんそくを起こしやすい方、薬を飲用すると皮膚に発疹が出やすい人、つまりアレルギー体質の方は、注意が必要です。
また、お酒(アルコール)は薬と同様に肝臓で分解されます。つまり、アルコールと同時に薬を飲むと肝臓にかかる負担もかなり大きくなるので控えましょう。
■薬物起因性肝障害
私達は身体の調子がちょっと悪いとつい薬に頼ってしまいがちです。しかし、病気を治すはずの薬によって肝臓が侵されてしまうこともあるのです。それが「薬物起因性肝障害」で肝臓病の1〜2割にあたると言われています。服用した薬は肝臓で解毒されます。薬は私達の身体にとって異物だからです。その過程で肝臓に障害が起こることがあるのです。
これには主なものとしては薬が直接肝臓に障害を起こす「中毒性肝障害」と薬に対するアレルギーによる「薬物アレルギー性肝障害」の2種類あります。後者の薬物アレルギー性肝障害が薬によって起こる肝臓障害のほとんどを占めています。薬に対するアレルギーとは、ある薬に対して肝臓が過敏に反応を起こし、肝臓が障害されてしまうものです。免疫反応が過敏なひと、薬によって発疹や喘息など、他のアレルギー症状が出たことのある人は要注意です。
アレルギーを起こす薬は抗生物質、中枢神経作用薬、循環作用薬を始めとして、どんな薬でも可能性があり、時には漢方薬やドリンク剤でも起こっています。薬はなるべく医師の指導のもとに服用し、それでも異常が出ればすぐ相談することです。なお、中毒性肝障害を起こしやすい可能性のある薬は、ごく一部の抗生物質および抗がん剤に限られています。薬剤起因性の肝障害の症状としては、始めは発熱や発疹、皮膚のかゆみ、全身のだるさなどです。また、黄疸が出る場合もあります。
しかし、これも薬を飲んでからすぐに出るわけではなく、1〜4週間たってから出るような場合も多く、中にはほとんど無症状の場合もあります。もし、何らかの異常が出て検査に行く場合は服用している薬を必ず持参して下さい。「以前から服用している薬だから、からだに悪いわけがない」とおっしゃる方もいますが長く飲んでいても起こることもあります。
少し前に薬を飲んだ人、あるいは薬を服用中に先ほどのような症状が出たら、薬物起因性肝障害を疑うことです。治療としては、まず原因となっている薬を中止することです。これだけで、ほとんど治ります。黄疸やその他の症状が強い場合は入院する必要がありますが、それも2〜3ヶ月すればたいてい完治します。なお、場合によっては劇症肝炎を起こす場合もありますから、症状が激しいようなら一刻も早く入院することです。
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